建ぺい率の意味を分かりやすく解説

2018/10/19更新

建坪率(けんぺいりつ)とは?

建坪率(建蔽率)とは、建築物の広さに対する基準の一つで、敷地面積に対する建築可能面積の割合のことです。建坪率(建蔽率)の計算式は次の通りです。建坪率(建蔽率)は敷地に適度な空地を確保することにより日当たりや風通しを良くするとともに、火災の延焼を防ぐことを目的とした規制です。

建坪率(建蔽率)=建築面積 ÷ 敷地面積

例えば、建ぺい率40%のエリアで敷地面積が100㎡の場合、
建築面積の上限 = 敷地面積 × 建坪率 = 100㎡ × 40% = 40㎡
となり、40㎡の建築面積の建物を建築することができます。この場合、敷地面積100㎡のうち、建物が建っている部分の面積が40㎡、(建物が建っていない)空地の面積が100㎡ー40㎡=60㎡になります。もしその建物が2階建てで1Fと2Fの面積がどちらも、40㎡の場合建物の床面積は80㎡という計算になります。

耐火建築物であったり、敷地が角地にある場合にはある一定の割合で建坪率が緩和される措置もあります。

建坪率(けんぺいりつ)の緩和条件

建坪率(けんぺいりつ)は次の二つの条件で緩和されることがあります。

建坪率(けんぺいりつ)の角地緩和

特定行政区が指定する角地では、建ぺい率が10%プラスされます。例えば建ぺい率40%の地域の場合、角地は+10%の50%の建ぺい率になります。

建坪率(けんぺいりつ)の防火地域耐火建築物緩和

防火地域で耐火建築物の場合、建ぺい率が10%プラスされます。もともと建ぺい率が80%の地域では建ぺい率が20%プラスされ、つまり、建ぺい率100%になり規制無しとなります。

建坪率(けんぺいりつ)の地域が複数またがっている土地の建ぺい率の計算式

敷地が建ぺい率規制の異なる複数の地域・区域にまたがっている場合は、敷地内の各建ぺい率の敷地面積を考慮して計算された平均値がその敷地の建ぺい率となります。

例えば、全体の敷地が100㎡あるとして、建ぺい率80%敷地が60㎡、建ぺい率60%の敷地が40㎡あるとすると、その敷地の建ぺい率は次の計算式で表せます。

敷地の建ぺい率=80%×60/100+60%×40/100=48%+24%=72%

という計算結果になります。

関連用語: 建坪率, 容積率
関連情報: 前面道路幅と容積率の関係