元利均等の意味を分かりやすく解説

元利均等とは?

元利均等返済(がんりきんとうへんさい)とは、住宅ローン等の返済方式として一般的に用いられる返済方式で、毎月の返済額が一定となる返済方式のことです。毎月の返済額は、元金と利息の合計の金額となりますが、元利均等方式の返済の場合、その合計額は一定となります。返済開始当初は返済額の中の利息割合は多く、返済が進むに従って、返済額に含まれる利息割合は少なく元金額の割合が大きくなっていきます。金利計算シミュレーション機能を使えば、毎月の返済額の中の元金額と利息額の割合を図で分かりやすく見ることができます。

元利均等返済の特徴、メリット、デメリット

元利均等返済の一番の特徴は、支払期間が進んでも毎月の返済額(元金+利息の合計)は同じということです。元金均等返済と比べると、元利均等返済には次のようなメリットがあります。

メリット: 毎月の返済額済は一定

一般的に住宅ローン契約を行う場合に使われる元利均等方式は、(金利が変わらない場合)毎月の返済額は一定となります。そのため毎月の家計のやり繰りや人生設計がしやすいというのが一番大きなメリットです。将来銀行金利が上昇した場合は金利の上昇に合わせて毎月の返済額も上がります。

デメリット: 金利が高い場合は当初返済額に占める利息額割合が高い

例えば3000万を借り入れる場合、金利1%で30年ローンを組んだ場合、月額返済額に占める当初利息額割合は約29%ですが、金利5%で30年ローンの場合当初返済月額に占める利息割合は77%にもなります。つまり、金利が高い場合は当初に占める利息割合が高くなかなか元金が減らないというデメリットがあります。その場合、資金にがある場合はできるだけ早い段階で繰上返済を行うことにより将来払うべき利息額を大きく削減できます。

元利均等の返済例:3000万円借入の場合

元利均等方式で3,000万円借り入れた場合(借入条件は、金利1.000%、借入期間30年)の月額返済額は96,491円、これが30年続きます。しかし毎月の返済額の中の利息額の占める割合を見ると、返済開始初月は返済額の中の利息額は25,000円ですが、10年目には約17,500円、20年目には約9100円と毎月少しずつ利息の占める割合が少なくなっていきます(金利が変わらない場合)。

返済予定表⇒ 元利均等方式で3,000万円借入のローン計算、金利1.000%、借入期間30年。

返済予定表⇒ 元利均等方式で3,000万円借入のローン計算、金利5.000%、借入期間30年。

返済予定表⇒ 元利均等方式で3,000万円借入のローン計算、金利5.000%、借入期間30年。1年後に300万円を繰上返済 ・・・軽減できる利息額 8,042,340円。

上記の通り、元利均等返済は毎月の返済額が一定のため人生設計しやすく、銀行で住宅ローンを借り入れる場合はほぼこの元利均等返済方式となります。元利均等に対する別の返済は「元金均等返済」です⇒元金均等返済は、毎月の返済元金が均等となります。

関連用語: 元金, 元本, 利息, 元利均等, 元金均等, フラット35, 繰上返済
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